言葉に拘らない!

porco

2011年05月13日 18:08

商売をやっていていつも考えさせるのが、キャッチコピー

「究極の〇〇パン」 「特上の小麦粉をブレンドした」

など高品質や高級さをアピールするものや、

「自家製天然酵母」 「国産有機栽培」 

等安全性をアピールするものなど色々あります。

消費者に対して商品の特徴を知らせるため重要なのですが、

どれも定義が曖昧で、僕自身ピント来ないのが本音です。

どの言葉も単純な二元論として使われているからですが、使う

側にとっては都合がいい場合がほとんどです。

話は変わりますが、以前お客様にこのパンは

天然酵母のパンみたいだけど、酵母はなにを使ってるの?

 「サッカロミセス・セルビシエ、一般にイーストと言われる酵母です。」

と答えると、「天然酵母みたいなパンだけどな~」といわれました。

多くの消費者のなかには、イースト=人工的なもので科学的な膨張により

パンを膨らましていると思われていて、天然酵母という安全で美味しくパンを

醗酵させる酵母が存在していると思われています。

イーストも自然界に存在する酵母にしかすぎず、問題は何を使うか(ある意味重要ですが)

よりもどう使うかだと思います。

実際天然酵母を歌ってるパンの原材料のなかにイーストフードを使ってる

場合もよくみます。(機械耐性をよくするための添加物の総称で中には発がん性も)

この辺のアピールは、外に敵を作ったほうが都合がいい場合もあり

イースト=悪  天然酵母=善  としたほうがいいので、

 でも現実良く出来た自家製酵母の中身を見るとほとんどイースト

 である場合がほとんどらしいです。

まあ4000年前からパン食べてる人たちが発見した酵母を

100年かそこらパンを食べた日本人が否定して、どぶろく作ってる?

ただ自家製酵母を否定するわけではなくそれで素晴らしいパンを焼かれる

パン屋さんも、た~くさんあるのも事実です。
 

写真は先日テストで焼いた48時間醗酵のフランスパンで

天然酵母?のパンみたいに内層はボコボコしたもっちりパンになりました。

さすがに低温長時間醗酵だとイーストでも乳酸醗酵するので、ほんのりと酸味がありました。

PORCOの今の設備ではこれを商品化は難しいですが24時間ぐらいはやってみたいです。

長々と書きましたが、PORCOは美味しさにこだわります。

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